窓の話。アルゴンガスは揮発する。
今回は、窓の話です。
とても身近なものですが、実は種類も沢山あり、知らないことも多いです。
サッシについての記事はよく見ますが、今回は窓の中でもガラス部分に焦点を当てたいと思います。
結構マニアックです💦
そもそも、窓とは
窓とは「サッシ」と「ガラス」の部分を合わせたものです。
「サッシ」は窓枠とガラスをはめる框、鍵などの構成部品の事。
樹脂サッシ、木製サッシ、アルミサッシ、複合サッシなど
様々な種類があり、選ぶものによって
断熱性や耐久性、そして費用が変わってきます。
一方で「ガラス」の部分にも複数種類があります。
ガラスの種類
①一般ガラス(フロートガラス)
昔から使われている、一般的なガラスです。
平板でゆがみが発生しにくく、透過性や採光性に優れています。
安価なのでコスト重視の場合には取り入れやすいです。
少し前まで住宅のほとんどが使用していました。
現在の新築住宅ではあまりお見掛けしません。
②機能ガラス
省エネ、結露防止、防音、防犯、防炎などの
機能を持つガラスの事。
代表的なのは断熱性を上げるための複層ガラス、
防犯性・防炎性・防音性を挙げるための合わせガラスです。
破損の時の危険を低下させるものとして
強化ガラスや網入りガラスなどもあります。
現在の新築住宅では、
省エネ性能、機密性・断熱性を上げるため
複層ガラスを使用する場合が多いのではないかと思います。
複層ガラスについて
以下、YKKAPのホームページより引用です
基本機能のみ紹介します。
①Low-E複層ガラス(遮熱タイプ)
複層ガラスの室外側ガラスをLow-E金属膜でコーティング。
遮熱性にも断熱性にも優れています。
太陽の日射熱を50%以上カットして、
夏は涼しく冬は熱を外へ逃がしません。
冷暖房効率をアップして、節電にも貢献。
紫外線も大幅にカットするので、
家具やカーペットの退色も抑えます。
②Low-E複層ガラス(断熱タイプ)
先程とは逆に、
複層ガラスの室内側ガラスをLow-E金属膜でコーティング。
冬、室内に太陽光を採り込み、
暖房熱を外へ逃がしません。
不快な結露の発生も抑えることができるので、
カビやダニなどの繁殖もセーブします。
冷え込みが厳しい寒い部屋に有効な高断熱仕様です。
③複層ガラス
2枚のガラスの間の空気層で断熱。
ガラスとガラスの間に空気を挟むことによって、
1枚のガラスよりも優れた断熱性能をもっています。
複層ガラスは、その名の通り、
ガラスが複数枚。
そこに金属膜でコーティングするかどうか、
どちら側をコーティングするか、
そんな選択になりそうです。
その中で、基本の3種類の複層ガラス紹介に
オプションとして必ず出てくる
”アルゴンガス”。
・・・アルゴンガスって何だ??
アルゴンガスについて
アルゴンガスとは?
アルゴンガスとは、
空気中に約1%存在する毒性のない不燃性の不活性ガスで、
電球や蛍光灯の中にも使用されています。
熱を伝えにくく空気よりも比重が重い特性があるため、
複層ガラスの中空層で対流を抑えて断熱効果を高めます。
アルゴンガスが複層ガラスの中に入っていると、
乾燥空気よりも熱を伝えにくいため、暖かい。
それは理解出来ました。
アルゴンガスを入れる値段は?
我が家が選んだパナソニックホームズのカサートCでは
全ての窓が標準で
アルゴンガス封入Low-E複層ガラス(日射遮蔽型)
となっていました。
これはYKKAP社製の、
パナソニックホームズ専用商品だそうです。
そこから、逆にアルゴンガスを抜いたらどうなるか?
聞いてみたところ、
窓の大きさによって
数百円~数千円の差が出るとのことでした。
単純にこれだけでは一般的な値段はわかりませんが・・
パナソニックホームズでの差額はそれくらいだそうです。
ネット上ではアルゴンガスの入っている窓と入っていない窓で
1~2万円の差があるものも出ていました。
アルゴンガスは揮発する?
我が家の標準で入っている窓について調べていて
アルゴンガスに行きついた夫くん。
「ガスでしょ?揮発とかしないの?」
と疑問が湧いたようで色々と調べ始めました。
やはりどうやら、アルゴンガスは揮発するらしい
という結論になったみたいです。
そこでパナソニックホームズの担当者に問い合わせ。
担当者もすぐにはわからずに、YKKAPに問い合わせ。
その結果、やはり数年内には揮発してなくなる
という回答だったようです。
そうか、揮発するのか・・
揮発する・・
ビックリしましたか⁉️
ガスなんだし、まぁそうでしょ?
といった方もおられますか?
私はビックリが勝ちました😓
ということは、アルゴンガスを封入しても、
最初の断熱性能がずっと保持されるわけではない
ということですね💦
我が家の選択
アルゴンガスが揮発して
数年程度でなくなるということがわかった我が家。
さて、どうしようか?
いずれなくなるものならば・・
検討した結果、夫くんの結論は
アルゴンガスを入れる窓と抜く窓を選ぶ!
というもの。
東西南北、大小様々な窓を設置している我が家。
全部同じようにアルゴンガスを入れる必要はないと
思ったのでした。
その結果、家全体の断熱グレードに関わることになるとは
その時点では思ってもみませんでしたが💦💦
次回、パナソニックホームズの断熱グレードについて
書きたいと思います✨
応援、よろしくお願いします🌻